いつしか若葉の季節。
昨年は「秋田県の自殺率全国一を返上したい」との思いに駆られて忙しく活動していました。2015年はゆっくりと過ごせると思っていましたが、さにあらず、ホームページを書く暇もないほどに忙しく1〜4月を過ごしてしまいました。自殺対策関連の書籍への執筆依頼や新聞社の原稿依頼に追われているのです。それでも、日常の相談業務や自殺対策の連携活動は手を抜くことができません。
4月23日に、弁護士、司法書士、臨床心理士、社会保険労務士等のそれぞれの分野の専門家と自殺予防にかかわる民間団体の「連携」による相談員会を立ち上げました。名称は「蜘蛛の糸・いのちの相談員会」といいます。
当法人が「いのちの総合相談会」を始めたのは2009年。これまで61回開催して528人の相談を受けています。自殺対策に必要な知的資源は「良質な相談」と「啓発活動」です。立派な相談機関を立ち上げても「死にたいほどに悩んでいる人」のもとに相談期間の存在を知らしめなければ「相談機関」の意味をなしません。「啓発」を「相談」それに、もうひとつのキーワードに「連携」があります。今回の「いのちの総合相談会」の定例化は、秋田県の自殺者数減少に大きく貢献してきた相談員の連携組織の具現化です。相談会を定例化して毎月5日間の連続開催。民間団体の相談員が垣根を低くして面談し、弁護士等の専門家につなげます。勤務者が相談を受けやすいように土曜日も開催。相談実績がある体験豊富な相談員組織がスタートします。専門家と民間団体が連携して自殺対策に取り組む相談機関は秋田県では始めてです。東北にもありません。全国的にも類例が少ないのではないでしょうか。地元魁新聞の掲載記事を紹介します。
相談員の構成メンバー
弁護士2名、 司法書士2名、 臨床心理士2名、社会保険労務士1名、社会福祉士1名、社会福祉主事1名、産業カウンセラー5名、心理相談員1名、精神保健、生活保護、就労支援、若者等の相談員と自殺予防「秋田・こころのネットワーク」3名、と当法人の事務局スタッフ。合計24名。
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