2016年が始動しました。
昨年は「いのちの総合相談会」の定例化、市町村との連携活動、地域巡回講演や岩手県釜石市・大槌町での被災地支援活動、それに韓国・忠清南道からの国際シンポジウムへの招待などの活動に追われておりました。今年からは県内に軸足を移して自殺者数を「200人以下」にするための実践活動を展開します。14年間の知見と経験と統計データを駆使して「県民の命を守る」ための意見提言と現場での実践活動を推進していきます。
2016年1月15日に警察庁の集計(概数)で全国の自殺者数が発表されました。それによると、6年間連続の減少で、全国の自殺者数は23,971人。男性は16,641人(69.4%)、女性は7,330人(30.6%)でした。基本法の制定後9年目にして自殺総合対策大綱の目標である「24,428人」を切りました。最多は2003年の34,427人でしたから、1万人規模の「日本国民のいのち」が守られた結果になりました。
一方、秋田県の自殺者数は278人で前年の277人から一人増加しました。
横ばい状態と言っていいしょう。
この結果をどう思うかと、地元さきがけ新聞から取材を求められした。
「大幅な増加に転じなかったのは、これまで培った民学官連携の結果だ」
「だだ、これまでと同じやり方では、自殺者を減らすのは難しいのではないか。
高齢者対策と都市部など対象を絞った対策に軸足を移す必要がある」。とコメントしておきました。
2016年を起点に秋田県が、ふたたび「ワースト」登場しない目標を設定して活動を推進します。その数字は「200人以下」にすることにあります。どうすれば「200人以下」になるかについて実践方法の提案については次回から〜。15年目の自殺対策のスタートです。
